鳥の詩［６］




振り返る　灼けた線路覆う入道雲　形を変えても
僕らは覚えていて　どうか　季節が残した希望を


「ガルーダ新人賞」の授賞式はアルゴンキンホテルのホールで開かれた。ゼロスは、上等の礼服を着て、式に臨んだ。
「この良き日に、文学界の新風が吹くことを、われわれは何より喜び、誇りに思っております……」
長い挨拶が終わると、盾の授与になった。
「ゼロス＝メタリオムくん……」
ゼロスは、壇上に上がった。
「貴君の、『火曜日のクリスマス・ツリー』に対して、『ガルーダ新人賞』を授与します。おめでとう、メタリオムくん」
「ありがとうございます。今後とも精進いたします」
式次第が終わると、パーティーになった。ゼロスは、リナの言われたとおり、名刺をたくさん刷っていた。
「多少図々しくても、ガンガン配って回るのよ！それが、あんたの今後の仕事量になってはね返ってくると思いなさい」
「リナさん、詳しいですね」
「文学界のアイドル、に任せなさい」
ゼロスは、にっこり微笑むと、談笑しているグループに入っていった。
「これはこれは。今日の主役だ」
ゼロスは様々なテーブルで迎えられた。名刺は、あっという間になくなっていった。
「ゼロス」
銀髪の青年が微笑んだ。
「ゼルガディスさん」
「とりあえず、やったな。おめでとう。心から祝福するよ。受賞作も、いい作品だった」
「ありがとうございます」
「次はサラスヴァティ賞だな」
「いえいえ。僕にはまだそんな賞は」
「いや。可能性はある」
ゼルガディスはゼロスの肩に手を置いて、去っていった。
「やあ、ゼロス＝メタリオム。俺に挨拶はなしかね」
「これはブレフィスさん。僕の作品を推薦して下さったそうですね。ありがとうございました」
「あれだけの貢ぎ物をもらっては、君の作品を推さないわけには行かないからな」
「貢ぎ物？」
ゼロスは眉をひそめた。
「何のことだか、僕には……」
「ふん、健気な娘だな。話していないのか」
「リナさん……？何があったんですか！」
ブレフィスは、ふんと鼻を鳴らした。
「あの娘の細い腕を縛りあげるのは、ちょっとない快楽だったな。それから、革の鞭で白い背中に赤い痕をつけてやるのも。いつもすましこんでいるリナが、鼻水まで流して泣いたよ」
「ブレフィスさん……」
「でも、あの子は金を受け取らなかったよ。この賞の審査委員長が誰だか、よく分かっていたみたいだな」
「貴様！」
ゼロスは、ブレフィスの頬を思い切り殴りつけた。ブレフィスは白いテーブルをひっくり返して倒れた。会場がざわめく。ゼロスは、壇上に登り、マイクを手に取った。
「お集まりいただいた方には申し訳ありませんが、僕はこの賞を辞退させていただきます。今日はこれで帰らせていただきます」
「メ……メタリオムくん！困るよ。何があったのか知らないが、ブレフィスくんに謝って、この場はおさめてくれ」
「そうできたらそうしています。僕は、この賞を受け取るのにふさわしい人間ではありません」
「メタリオムくん！既に、君の受賞作を載せた『ガルーダ』も印刷に入っているんだ」
「次号で訂正して下さい」
「簡単に言ってくれるな」
編集者は、少し声を荒げた。
「この賞のために、色々なスタッフが動いている。君の最初の単行本の計画も我が社から進んでいるんだ」
ゼロスにマイクを突きつける。
「訂正してくれ」
ゼロスは、編集者を突き飛ばした。そして、会場の外に飛び出した。
「ゼロス……？」
ホテルの外の階段に座って、リナが待っていた。
「リナさん」
「偶然、このホテルでお仕事があったの。そろそろパーティーが終わる頃だから、待っていようと思って……」
「リナさん、背中を見せて下さい」
「せ、背中？こんなところで？ちょっと、やだ、ファスナー降ろさないでよ。何考えてるのよ！？」
白い背中に、うっすらと、ピンクの痕が残っている。幾筋も、幾筋も……。
「リナさん！ブレフィスと……」
リナの顔が白くなった。
「なんで……そのこと……誰が」
「ブレフィス自身が、僕に言いましたよ」
「ゼロス！間違えないで。ゼロスが賞を取れたのは、ゼロスの実力よ。あいつは……審査委員長で、もしあたしが言うことを聞かなければゼロスを落とすって言うから……絶対に、あたしのからだのことで、ゼロスが賞を取ったわけじゃない！」
「それでも、このことを知ってしまった以上、僕はこの賞をもらうわけには行きません。パーティーはめちゃくちゃになってしまいましたが、明日にでも『ガルーダ』の編集部に行って謝罪してきます。そして、賞を取り消してもらうように申し出ます」
「ゼロス……！お願い、そんなことは止めて。ちゃんと賞を取って。単行本出すの、夢だったんでしょ？あたし、ゼロスの本、読みたいわ」
二人は、タクシーを拾って、リナのマンションに戻った。
「ゼロス……怒ってるの」
「あなたを怒れるわけないでしょう。僕は、自分が情けないんです。貴女に恋をしていても、こんな小さな貴女一人守れない」
「ゼロス……？」
「貴女とこんなに一緒に暮らしていて、貴女に惹かれないとでも思いましたか？」
「ゼロス……あたしも、あたしもゼロスが好きよ。だから、ブレフィスのこと、言えなかった。言ったら、あんたはぜったいにこうすると分かっていたから……！お願い、ゼロス。賞は、受け取って。ブレフィスなんて、これから書く作品の実力で見返してやればいいじゃない。今も、作品、書いてるんでしょ？」
「ええ。貴女の買ってくれたノートパソコンで。僕は、貴女の、ヒモなんですね。情けない……！」
「ヒモなんかであるもんですか。あんたは、あたしの、恋人よ」
リナは、ゼロスの首に飛びつくと、唇にキスをした。ゼロスは、その甘いキスを苦い気持ちで受け止めた。リナは、ソファにゼロスを押し倒した。
「リナさん……」
「何もかも、あたしに任せて。抵抗も、しないで」
ゼロスは目を閉じた。リナは、ゼロスの礼服のネクタイに、指をかけた。


ゼロスが目を覚ますと、リナの文字の置き手紙があった。

　仕事が入ったので行って来ます。ちゃんと、編集部の人に
　謝って。賞を受けてきて下さい。

ゼロスは、重い足取りで『ガルーダ』の編集部におもむき、昨日の非礼を詫びた。
「じゃあ、あの時渡せなかった副賞５０万をお渡ししますよ。それから、単行本の方も計画通り進めていいんですね？」
「はい、よろしくおねがいします」
「でも、これからちょっと、うちの雑誌にメタリオム先生の作品は載せられませんねえ」
「……何故ですか」
「ブレフィス先生を公衆の面前でぶん殴るっていうのは。うちはいいんですが、ブレフィス先生が何というか……」
「わかりました」
「うちみたいな弱小は、ブレフィス先生のご機嫌を損ねるとまずいんです。しばらくは、一緒にお仕事は出来なさそうですね」
「……失礼します」

ゼロスの新作は、完成した。リナが、一番最初の読者だった。
「すばらしいわ」
リナは、泣きはらした瞳で言った。
「ラストシーンでは、もう涙がこぼれて仕方がなかったわ。この作品は、絶対に、ゼロスの初期の傑作として残る」
ゼロスは、あらゆる出版社にメールを送り、新作を載せてくれるように頼んだ。しかし、どこも婉曲な表現で断ってきた。ブレフィスを恐れてのことであるのは明らかだった。

「そりゃあ……ガルーダ新人賞作家さんの小説だったら、喜んで載せますけど、うちは自費出版誌ですよ。いいんですか、こんな雑誌に載せて」
「載せてくださるんなら、こんな嬉しいことはありませんよ。雑誌に載りさえすれば、『サラスヴァティ賞』の候補にはなれる」
「はあ、うちから、『サラスヴァティ賞』ねえ……」
ゼロスは、自費出版社の雑誌部に原稿を預けると、意気揚々と細いビルを後にした。

「ゼロス、ほんとに出て行っちゃうんだね」
「５０万で、何とか敷金、礼金、３ヶ月分の前家賃を払えるアパートが見つかりましたからね」
「ずっといて欲しかったけど……『ガルーダ新人賞』作家が、娼婦の家に寝泊まりしてるなんてマスコミに知れたら、いいカモだもんね」
「貴女のことは、変わらず愛し続けますよ」
「あたしもよ。そうだ、お別れの代わりに、あたしの夢、教えてあげる」
「どんな夢ですか？」
「南の島。現地の人を相手に、商売をして暮らすの。そして、暇な時間は泳いだり、本を読んだりするの。ここまでが、いままでのあたしの夢」
「今までの？」
「これからは、そんなあたしの隣で、あんたがぱたぱたキーボードを叩いている。小説が出来たら、あたしが一番に読むの。これが、あたしの新しい夢」
「リナさん……」
「おい、リナ、ゼロス！」
ガウリイが、バンから顔を出して怒鳴った。
「人のことを運送会社扱いにしといて、自分たちはラブラブトークか？ゼロスの荷物は全部詰め込んだから、早く乗れ、二人とも」
「あはは、いやあごめん。ガウリイのこの車なら、引っ越しにぴったりかなって思って、つい呼んじゃった。じゃあ、新しいアパートへれっつごー！」
「結局、お前らは出来ちまったわけか？」
「すみません、ガウリイさん」
「こんなことになるんだったら、さっさとリナを抱いとけばよかったよ」
「……ガウリイさん？」
「ああ、そうさ。俺はリナが振り向いてくれるまで手は出すまいと誓っていたからな。リナは何百人の男と寝たかは知らないが、俺はその中にはカウントされないってこった」
「ガウリイ、大好きよ」
「ああ。俺もリナが大好きだった」
「ゼロス。お金足んなくなったらすぐ言いなさいよ。前みたいに、アパートを追い出されたりしないでね」
「単行本が売れれば、少しはお金も入ってきます。リナさんに借りたお金も、すぐ返します」
「あと、俺の食事代も忘れんな」
「覚えてますよ」
新しいアパートは、狭くて小さかったが、綺麗だった。引っ越しの作業はすぐに終わった。ガウリイは、さっさと帰っていった。リナとゼロスは、作りつけのベッドの上に横たわり、しばし抱き合った。リナの携帯が鳴ったが、リナは携帯のスイッチをオフにした。
「リナさんが、そんな仕事をしなくてもすむように、してあげますよ……」
「印税で？楽しみね」
「サラスヴァティ賞」
「へっ？」
「僕は、今度のサラスヴァティ賞を狙っています」
「あれは、狙ったってとれるものじゃ……」
「貴女が、泣いてくれたでしょう？僕にとっては、それで自信を持つのに充分なんです」
「…………」
「サラスヴァティ賞の副賞は１０００万。これだけあれば、貴女の夢には充分でしょう？」
「ありがと、あんなくだらない夢の話、真剣に考えてくれて。あの作品は、サラスヴァティ賞の価値、充分にあると思うわ」

ゼロスの新作がサラスヴァティ賞にノミネートされたのは、それから一ヶ月後のことだった。


消える飛行機雲　追いかけて追いかけて
早すぎる合図　二人笑いだしてる
いつまでも　真っ直ぐに眼差しはあるように
汗がにじんでも　手を離さないよ　ずっと


「ブレフィス」
「教育がなってないな。客には『様』をつけるものだ」
「帰らせてもらうわ。あんたは客なんかじゃない」
「『サラスヴァティ賞』の審査員の一人だぞ、俺は」
「そう。今度は審査委員長じゃない。あんた一人がいくらけなしたって、他の審査員が推せば、賞は取れるわ」
「大した自信だな」
「それだけの作品だもの」
リナは、さっさと部屋を出ていこうとしていた。
「おい。お前たちが後悔する結果になるぞ」
「あんたに何が出来るってのよ。出版社に圧力をかけたって、ゼロスがサラスヴァティ賞作家になれば問題ないわ。じゃあ、さよなら」
リナはドアを閉めた。
「後悔させてやるぞ……」
ブレフィスは、不敵に微笑んだ。


「公共放送のものですが、入ってよろしいでしょうか？」
「は？はあ、どうぞ……」
レポーターと、カメラが二台、眩しいライトを掲げたスタッフが一人、ゼロスのせまいアパートに入ってくる。
「メタリオム先生は、明日の朝発表されるサラスヴァティ賞の有力候補なので、ここで受賞までの一部始終を記録させていただきたく……」
その時、リナがバスルームからタオル一枚で出てきた。
「きゃああっ！何これ何これ！」
「す、すみませんお嬢さん。カメラは回っていませんので」
「あったりまえだー！出てけー！」
「リナさん、わざわざ取材にいらして下さったんですよ」
「……とりあえず、着替えてくる」
リナは、若草色のワンピースを着て、アパートの隅っこに座った。
「こちらは、彼女ですか？」
「ええ。僕の作品を一番に読んでくれるのは彼女です」
「それは、心強いですね」
「彼女は、僕の作品に欠かせない人物ですよ。ねえリナさん」
「勝手なこと言ってれば」
「機嫌を直して下さいよ、リナさん」
時間は、刻々と過ぎた。ゼロスは、掌に汗をかいているのを感じた。ＴＶ局のスタッフも、ゼロスも、リナも、徹夜した。朝の七時になった。ゼロスの携帯が鳴った。
『お祝いを申し上げます。第５４回サラスヴァティ賞は、ゼロス＝メタリオムさんの作品の『ブリキの林檎』に決定いたしましたことを、ご報告いたします』
ゼロスの携帯に取り付けられたマイクが、その声を部屋中に響かせた。
「おめでとう、ゼロス！」
リナがゼロスの首に抱きついた。ゼロスも、リナを抱きしめる。その様子を、テレビカメラが静かにとらえていた。
「喜びを分かち合う恋人たち。実に美しい光景です」
レポーターも興奮に湧いた声で実況する。
「え？え？これ、全国に流れてる、とか？」
「流れてますよ」
「や、やだ、あたしったら……」
リナはカメラの死角へ逃げた。
「メタリオムさん、今のお気持ちを……」
「僕のような未熟者が頂けるには過ぎた賞だと思っています。ただ、頂いたからには、この賞の権威を損なわないように努力していきます」
「恋人の方に一言」
「僕たちの夢を叶えましょう。僕たちはいつまでも一緒ですよ」

中継は終わった。スタッフたちは、口ぐちにゼロスとリナを祝福し、帰っていった。
「それじゃ、行きましょうか」
「行くって、どこへ」
「空港です。リナさん、南の島って、具体的にはどこなんですか？」
「群狼諸島、とか」
「僕の故郷です」
「え？本当に？」
「ええ。お嫁さんを連れて帰ったら、母もびっくりするでしょうね」
二人は、幸せそうに微笑んだ。
「僕は荷物と言っても、ノートパソコンと着替えを少しです」
「あ、あたしは結構あるなあ。引っ越しのために本も段ボールに入れなくちゃいけないし。いっぺんマンションに帰って、そうね、３時間ぐらいもらっていい？」
「いいですよ。僕は空港で待ってます」
「もう行くの？授賞式とか、出ないの？」
「もう授賞式はこりごりですよ。賞金の１０００万も僕の口座に振り込んでもらえるように連絡します。善は急げです」
「ほんとに……あたしの夢が叶うんだ。じゃ、３時間後、空港で」
「ええ。空港で」


朝早い新聞社や出版社のメールボックスに、捨てメールアドレスでメールが届いていた。何通も、何通も、しつこく。
「サラスヴァティ賞作家のゼロス＝メタリオムは、娼婦の稼ぎで生活している。娼婦の所属しているクラブは『デザート』。娼婦の名はリナ＝インバース。電話番号は……」


リナが着替えや化粧品や水着や、なんとかトランク一つに詰め込み、本を片づけると、もう二時間半が経っていた。リナは、結局出会うことの無かったお隣さんのドアにウィンクして、エレベーターを降りた。
「降りてきたぞ！」
「写真だ、写真！」
玄関は騒がしかった。リナは、怪訝な顔をしてマンションのドアを開けた。マイクが突きつけられる。
「サラスヴァティ賞作家のゼロス＝メタリオムさんの恋人の、リナ＝インバースさんですね！？」
「あなたが、売春をして、彼の生活を支えていたというのは本当ですか？」
「あなたは未成年だそうですが、売春なんてしていいと思ってるんですか？」
「ゼロスさんは、あなたのヒモだった、ということでいいんでしょうか？」
カメラのフラッシュが、目を開けられないほどに浴びせかけられる。
「やめて……やめて！」
リナは、重いトランクを引きずって、人垣を越えようとした。後から後から、記者とカメラマンは湧いてくる。
「ゼロスさんの契約している携帯電話は、貴女の所属する売春クラブの名義なんですが……」
「ゼロスさんは、あなたの恋人でありながら、あなたの仕事を許していたんですね？」
「もうやめて……！！」
リナは、ひらりとマンションの前のガードレールを乗り越えた。トランクをどうにか引っ張り上げる。と、向こうからトランクを引っ張られる。
「離しなさい、離しなさいよ！警察呼ぶわよ！」
リナは力任せにトランクを引っ張った。トランクを引っ張っていた記者の手が緩む。リナは、トランクごと、車道に投げ出された。そこへ巨大なトラックが突っ込んできた。
「───ゼロス───」
トラックの大きな車輪は、リナの小さな身体を轢き、トランクをはね飛ばして、ゆっくりと停車した。


消える飛行機雲　僕たちは見送った
眩しくて逃げた　いつだって弱くて
あの日から　変わらずいつまでも変わらずに
いられなかったこと



悔しくて指を離す



「リナさん、遅いなあ」
ゼロスは、空港のロビーで、ノートパソコンを立ち上げた。新しい小説の、最初の一行を書き出す。
『僕は今、恋をしている』
続けて書く。
『彼女もまた、僕に恋をしている』
そして、空港の高い天井を見上げ、更に書きつづける。
『僕たちは、どこでもない場所へ旅立とうとしている───』
ガラスを通して、入ってくる夏の光。ゼロスは、ゆっくりと指を動かしながら、いつまでもリナを待ち続けていた。






岡崎京子さんの「Ｐｉｎｋ」の影響を受けている、と前に書きましたが、あの漫画とは男女逆にしてみました……すみませんm(_ _)mまた、また、またリナちゃんが〜。あと、さりげなくガウリイが振られています。「リナちゃんに振られるガウリイの会」（会員２名）の活動は今日も活発なのです。それでは……次は……明るい小説でお会いしましょう……（自信なし）
ねお☆ゼロリナ推進委員会さまに投稿させていただいた小説です。死にネタはお嫌いな人もたくさんいらっしゃると思うのですが、今の私の頭には、それしか浮かんでこないのです。安易に話を重くするために書いているわけではないです……と言い訳してみる。よし、できるだけ明るい小説も書こう。それでは、読んでいただいてありがとうございました。


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