ＳＨＯＲＴ ＳＨＯＲＴ ＪＡＭ！！
ある旅の途中の朝食の光景。 「あ、アメリア。唇に、苺ジャムついてるわよ」 リナはアメリアに顔を寄せると、桃色の舌を出してそのジャムを舐めとった。 「……！」 「……！」 「やあだ、リナさん、くすぐったい」 「リ、リナ……！」 「なに、ゼル。腰浮かしちゃって」 「リナ。お前……」 「何？あたし何か変なことした？」 「い、いや、いいんだ……」 「ゼル、顔赤い。どうかしたの？」 「なんでもない」 次の朝。 「おっはよー、みんな」 リナが階下に降りてくる。 「あら、今日はガウリイも早いのね……やだ、何？ ガウリイもゼロスも唇に苺ジャムつけちゃって。第一、ゼロスはご飯食べないでしょ。どうしてそんなところにジャムが付くのよ。おまけに二人ともそんな真剣な顔して、おっかしいんだから」 リナは、机の上のナプキンを取って、二人に差し出す。 「二人とも、早く拭きなさいよ。みっともないわよ」 「あ……ああ」 「え、ええ、そうですね」 ガウリイとゼロスはそれぞれナプキンを受け取ると、唇を拭いた。そして、改めて蒼と紫の瞳は、バチッと火花を散らした。 えー、まいど、くだらないお話で……。たまにはこういうのもいいかな、と思って。息抜きにでもしていただけると幸いです。それでは、また暗い話でお会いしましょう（開き直り）。 ねお☆ゼロリナ推進委員会さまに投稿させていただいた小説です。リナちゃんを奪い合うバカ（ひどい）二人を書いてみました。 |