ゼロリナ考察
最近とても（かってに）尊敬しているガウリナサイトの管理人さんが、日記で疑問を投げかけていました。 「ゼロリナってどこから生まれたの？」 はっ、としてしまいました。そりゃ、何となくいつの間にかゼロリナが好きになって、こうしてサイトまで運営しているわけですが…なぜ、「ゼロリナ」が生まれたか、考えてみたこともなかった。 まずは他の方々の考察を読んでみようと「ゼロリナ 考察」くらいのキーワードでグーグル検索してみたのですが、なぜか「ガウリナ考察」ばかりにぶち当たってしまい、興味深く読むうちに「ああ、ガウリナもええな〜」と心がぐらつきかけ…いかんいかん。そんなことではゼロリナ（メイン）サイトの管理人などやってはいられない！ というわけで、自分なりに「ゼロリナ」というカップリングのことを考察してみようかな、と思い、この文章を書いています。 １．原作者様の意志に沿ってみる。（ちょっとアニメオリジナル話もあり） どこで読んだのか忘れてしまいましたが、神坂一先生が答えていたはずです。 「Ｑ．魔族に性欲（ひいては恋愛感情）はありますか？」 「Ａ．ありません」 いやちょっと待て、いやだあああ！ それにしたって、神坂先生はファンレターなどで増殖するゼロリナ派に困惑していたらしいし……「ゼロリナ」は原作者様にとっては罪深いカップリングなのでしょう。 （アニメの方ではちょくちょく「ゼロリナ」を思わせるサービスシーンがありましたが。） で、あえて「ゼロスにもリナにも互いに対する恋愛感情ナシ」で話を進めてみると…このコンビ、意外と色恋沙汰抜きでも「いいな」と思わせられるところがあると思うんですよ。 「たかが人間、でもこの娘は他の人間とは少し違う」と感じているゼロスと、「いつ裏切られるかも、殺されるかも分からない。でも今は一緒にいる」と感じているリナちゃん。殺伐とした中にも、あまあまラブストーリーにはない「色気」が感じられると思いませんか？（力説）誰かの小説で読んだ表現をお借りすると、「素手でナイフを握り合っているような関係」。少しでも力のバランスが崩れたら、鮮血が滴るような、そんな微妙な関係。 アニメ「ＴＲＹ」で、ゼロスはヴァルガーヴを魔族に引き入れるための条件として、「リナの命」を持ち出します。「ヴァルガーヴが承知しないことを分かっていて、あえて言ってみただけ」との解釈もありだと思いますが、私はマジで交渉次第ではゼロスはリナちゃんを殺しに行ったと思っています。たぶん、顔色一つ変えずに殺すでしょう。そんなゼロスに対してリナちゃんはゲンコツ数発ですませ、「ゼロスは魔族だからそれくらいするでしょ。そんなことは分かった上で、あたしたちは一緒にいんのよ」うーん、深いセリフですね…。それは、普通の「信頼関係」よりも強い絆かもしれません。 「彼は、談笑している相手の喉を笑って掻き切るやつよ」（原作本編１５巻より） そんな相手と、平然と話しているリナちゃん。やっぱり、この二人の関係、色っぽい。 ２．アニメを観てみる。 「ＮＥＸＴ」はゼロリナファンにはサービスシーンの多いアニメでしたね。初対面の時の指での間接キス、「アルテメ塔」でのほっぺにチュウなどなど。恋愛感情じゃないにしても、ゼロスはリナちゃんをからかって、心から楽しんでいるように見えました。「ブラスラケッツ」の回のラケットすり替えなんて、「リナちゃんを苛めていいのは自分だけ！」って言ってるようで、何かもうストーカーチックな愛（？）を感じます。某掲示板の「アンチ石田彰」の場所で（覗くなよなそういうとこ。趣味悪い←私）、「石田さんの声はストーカー声」っていう意見があって、悪口にも関わらず、「それだ！」と膝をたたいてしまった私。ゼロスはリナちゃんをストーカーしまくってるように感じるんですよ。他の人間は目に入っていないというか。マルチナと二人旅をしているときも、「全然」マルチナのこと目に入ってないようでしたし。それに比べてリナちゃんには絡む絡む。 「ＴＲＹ」は…ゼロスのからかいの相手がリナちゃんからフィリアさんに移ってしまったことがちょっと寂しかったですね。まあ、フィリアさん真面目だからからかい甲斐がありますし。ゼロフィリ派の気持ちもよく分かります。でも私はゼロリナなんだい……（小声）ま、ゼロリナ的に「ＴＲＹ」のみどころは、上にも書いた「リナちゃんの命を交渉道具にするゼロス」と、２５話のお姫様だっこ、そしてヴァルガーヴの精神攻撃を受けたときに「ゼロスッ！」と真っ先に心配するリナちゃん、といったところでしょうか。あ、ダークスターのゲートでの後頭部着地も捨てがたい。 それはそうと、「ＴＲＹ」のボーカルアルバムに収録されている石田彰さんの「ＢＵＴ ＢＵＴ ＢＵＴ」って、完全なゼロリナソングに思えませんか？ 「だってあ・な・た冒険好きでしょう」「ギャンブル好きでしょう」「グルメな人でしょう」……もう、一人を名指ししてるとしか思えない……まあ、これもアニメ制作スタッフのサービスなのかもしれませんが。 ３．大いなる「ＩＦ」の世界。 「ＩＦ」の世界……もしも魔族に恋愛感情があったら？ 私の書く二次創作は、ほとんどこの「ＩＦ」の世界に依存しています。もし、魔族に、ゼロスに恋愛感情があったら？ それこそ初対面の、高いところから飛び降りてリナちゃんの足下にひざまずいた時（原作じゃないです。アニメ「ＮＥＸＴ」の話）、その瞬間から、リナちゃんに一も二もなく恋していたと思います。そして、旅を続け、リナちゃんを知れば知るほど、より強く惹かれていったと思います。リナちゃんいい女ですもの。頭良し顔良し度胸もある。じゃあ、リナちゃんからゼロスはどう見えていただろう、と考えてみると、最初は「得体の知れない奴」だったと思うんですけど、やっぱり自分では到底かなわない（戦いにおいての）強さ、謎めいた性格に惹かれるんじゃないかな〜と思っています。私はゼロリナサイトの管理人でありながらガウリナ、ゼルリナＳＳもよく読みます。優しいガウリイ、厳しい（けどお茶目な）ゼルガディス、どちらも男性としての魅力は充分だし、リナとのカップリングもあり得ると思うんですけど、私は、リナちゃんには、腹のさぐり合いは出来ても、どこか制御できないところがあるゼロスに惹かれて欲しいな、と思う次第です。（あ、この際関係ないけど、ゼルアメも読みますので） それと、「人間と魔族の禁断の恋」という魅力もありますね。ただ、これだと、人間のリナちゃんよりも、神に仕える竜族の巫女、フィリアさんの方がより禁断度が高いような…。ああ、ゼロフィリに転びそう…（転ばない転ばない）。巫女といえば、アメリアもシルフィールもそうか。 ４．おまけ。 いろいろなサイトを巡って、ゼロリナ論、ガウリナ論、ゼルリナ論、ナーガリナ論など読んでみましたが、なんか、「ゼロスファンはゼロリナ」「ガウリイファンはガウリナ」「ゼルファンはゼルリナ」「ナーガファンはナーガリナ」というパターンが多いような……。あれか。リナちゃんは もう一つ考えてみたのが「ドリーム小説もどき」説。リナちゃんに感情移入して、好きなキャラとの脳内恋愛を楽しむ、ということなのでは…と。でも、リナちゃんは強いし賢いし美少女だし悪党に人権は無いだしとても一般人が感情移入できるキャラクターでは無いような気が……というわけで、「ドリーム小説もどき」説は引っ込めます（なら最初から書くな）。 まあ私はリナちゃん至上主義だし、可愛い、皆に（特にゼロスに）愛されるリナちゃんが書ければ満足満足なわけですが。でも二番目に好きなキャラはゼロスだしなあ……。やっぱり私も好きキャラにリナちゃんをプレゼントしてるだけなのだろうか……。 ５．つぶやき。 以前ゼロリナファンの集うチャットで、「でも、やっぱりスレイヤーズといえばガウリナが正しいんでしょうか」という疑問が出たことがありました。原作本編のラストでも、それらしいことを匂わせて終わってるし、アニメ「ＮＥＸＴ」では、その後記憶を持っていないとはいえキスまでしている二人ですし。グーグル検索でも「ガウリナ」のヒット数は「ゼロリナ」より断然多いし。（ちなみに「ゼロリナ」と「ゼルアメ」がほとんど同じくらいです）それにガウリイいい男だしなあ。ちょっと（ちょっとか？）ばかなところが却っていいキャラになってるし。いいなあ、ガウリナファン。恵まれてるな。でも、私はこれからもゼロリナ小説を書き続けます。たまにリナちゃんに浮気させるかもしれないけど……。ちなみにゼロスの浮気は許しません。心狭いです。たとえゼラス様といえども、ゼロスにちょっかいを出すことは出来ないのです（あくまで私の脳内では、ですよ）。ていうかゼラス×リナちょっといいかも……最近、あるイラストを目にしてナーガ×リナにもはまりかけています。ゆりゆり。あ、本命はゼロリナです！ そこだけは忘れないようにしていこうと思っています！  |